新宿の複雑さのまま桃を吐く
小野寺里穂(川柳句会ビー面 2025年7月)
かつて京都の丸善に檸檬爆弾が仕掛けられた事件から類推するに、桃爆弾もおそらく新宿の紀伊国屋書店に吐かれたのではないか。たしかに京都にくらべると新宿は複雑で困惑する。しかしどこであろうと人間ひとりができることなどそうは変わらないだろう。これは諦念ではなく希望である。めいめいがめいめいのまま、めいめいのフルーツ爆弾をめいめいの本屋に置き、めいめい微笑みながらすたすたと外に出ればいい。
SENRYU REVIEW
「蜂」会員による一句評を掲載しています。毎日更新。
小野寺里穂(川柳句会ビー面 2025年7月)
かつて京都の丸善に檸檬爆弾が仕掛けられた事件から類推するに、桃爆弾もおそらく新宿の紀伊国屋書店に吐かれたのではないか。たしかに京都にくらべると新宿は複雑で困惑する。しかしどこであろうと人間ひとりができることなどそうは変わらないだろう。これは諦念ではなく希望である。めいめいがめいめいのまま、めいめいのフルーツ爆弾をめいめいの本屋に置き、めいめい微笑みながらすたすたと外に出ればいい。