SENRYU REVIEW

それいゆるうぺ

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蘇る/蘇らない 蘇る

藤井柊太 「第2回「巨大賞」全作品リスト」


引用した句は第2回巨大賞の総合グランプリ(細村選)一席の作品。「甦る/甦らない」は選択肢の提示だろう。いったい誰が提示しているのか。いや、誰が、と問うこと自体に意味がないのかもしれない。システム的に見えてきたもの、コマンドのように表示されたものに思われる。甦る、甦らないといった重要な出来事のルートを、人格を伴わなさそうな〈何か〉に用意されている。それそのものが非常に恐ろしい構造下の話のはずで、作中にはどこかソリッドで嫌な予感がただよう。しかし、甦るのだ。なんだ、甦るのかよ。歌会でよく合気道のような歌という評を聞くが、この句にも似たようなことを思う。スラッシュと一字空けがなければ、どこかの飲み屋で詩歌に親しんでいない誰かがふざけ半分の余興で作った句にすら見える。逆に言うとその構成要素のスリムさからこのような展開をしてみせたところが、合気道のような句に考えられる理由である。https://share.google/iFbMd6Ke9T1hkEbUKより。